「風の電話 ~残された人々の声~ 」
2016年 03月 11日
岩手県 大槌町の 海の見える高台にある 個人の庭に設置されている
電話ボックス 線が繋がれて居ない黒い受話器に 話しかける被災者。
相手からの返事は無いが 話すことで心のスキマを埋めたい人達。
〇 二人の孫を連れた おばぁちゃん!孫の成長を伝えたいと。
孫たちが おじいちゃんに話しかける。
〇 女性の三人組!一人の女性が友人に背中を押され 電話をかける。
息子さんに向けて「残された子供達は元気だから 心配しないでね」と。
アンタの声が 聴きたいのに 聞こえない。
電話を訪ねるのは 男性が多いのだそうだ。
〇 家族を亡くした男性!
「早く見つかれ 早く帰ってこ~ さみしいぞ~」
〇 家族全員を亡くした男性!
「 もしこの声が聞こえるなら 話を聞いたください
時々何のために 生きているのか 分からない。
姉弟がイナイから意味がないと話すも・・・
自分が生きていかなければ 家族の存在・証明がなくなるので
頑張って生きていかなければ」と 語る。
e t c ・・・e t c ・・・
電話線が無いので 風に運んでもらう 思い・・・
希望があれば 生きていける・・・何度足を運べば・・・
何もできない わたしは・・・ただ 涙を流して いるのです